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刑事とJK

第25章 サプライズパーティー



しばらくずっと、斉藤はゆうひに寄り添っていた


特に話すこともなく、でもお互い離れようとはしなかった





しかし、少しずつ斉藤の体は下へズレていった



「…眠い…」


『…寝ていいよ?』



「そう…する…」



斉藤は頭をゆうひの足の上に乗せ、仰向けになった


一般的に言う、ひざ枕の状態だ



『斉藤って、酔うとすぐに眠くなるんだね』



「んなこと…ねぇ…よ…」







しばらくすると、斉藤の寝息が聞こえてきた



ゆうひはそっと斉藤の頭を撫でる



『あんたの寝顔、大好き…///』














「ちょっ、先輩何してんすかー!!??」


シゲがバタバタとやって来た



「ゆうひちゃんのひざ枕とかずるいっすよ~!!
代わってくださいよ~!!」



シゲは斉藤を揺すった



『やめんか!!』


ゆうひはシゲにチョップを下した


結構本気のチョップだった




「うわーん!!
ゆうひちゃんが…ゆうひちゃんがチョップしてきたー!!」


シゲは藤野たちの方へ逃げ帰っていった





『うるさいなぁ、もう…』






ゆうひがこの日学んだことは、

人間は酔うとめんどくさい


ということだった








「スー、スー…」



『あんたは可愛らしいけどね(笑)』



ゆうひは笑って、もう一度斉藤の頭を撫でた


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