
刑事とJK
第28章 初めて
温かい何かが額に触れた気がした
『…ん……』
眠くて目が開かない…
まぶたを上げる動作がここまでつらく感じるのは久しぶりだ
気合いで目を開けた
目の前には斉藤
しかも、どアップ…
『…あれ…』
昨日、何してたんだっけ…?
窓から差し込む朝日が眩しい
目を閉じて、記憶をたどった
『あ…』
思い出した。
あたし、イッたんだ…
…なんか
急に恥ずかしくなってきた…
恥ずかし…
え、めっちゃ恥ずかしいんだけど!!!
正直言うと、ゆうひは昨日初めてイッた
自分でやるだなんて、変に怖かったし、ひとりでやるとか、なんか悲しいイメージがあったから、
今まで一度もイッたことはなかった
でも、昨日は…
斉藤に…
『わあああああ…』
結構、良かった…
斉藤だからなのかな…
いや、それにしても
恥ずかしい…///
「…んー…」
斉藤が目を覚ました
ゆうひは照れながら
『お、はよ…///』
と言った
斉藤も
「おはよ…」
と返す
「…今、何時…?」
斉藤はぐいっと顔を外に向け、時計を見た
喉仏が…カッコイイ…///
「…10時?」
斉藤は間をあけて
「10時!!!???」
と叫んで飛び起きた
急いで洗面所で顔を洗い、スーツをまたダラッと着て、冷蔵庫からありものを口に突っ込んだ
斉藤がそうしてる間、ゆうひはゆっくり体を起こす
「わりぃ、仕事行ってくる!!
家出るときは鍵閉めてってくれ!!」
『え…出たあと鍵どうしたらいいの?』
「持っといてくれて構わねぇ、合鍵あっからよ!!」
そう言い残して、斉藤はバタバタと出て行った
