
刑事とJK
第33章 真理子の結婚大作戦
「父さんに言ったのよ。
正貴は家を継ぐ気はないって…だからあたしが代わりに継ぐって」
真理子は自分の足を叩いた
「そしたらさ!!
"女なんぞに任せられるか"とか言われたのよ!?
何あの頑固ジジイ!!」
『斉藤のお父さんは、斉藤に後を継いで欲しいと思ってるの?で…その…結婚って…』
「オレらん家は少しでかくてな…しきたりとか、いろいろ堅苦しくてよ…
ジジイはオレの結婚相手を勝手に決めてやがったんだ…」
ゆうひの声がいきなりしぼんだ
『斉藤…結婚…するの…?』
「するわきゃねぇだろ、バカ」
斉藤はゆうひの頭を撫でた
「他人に何もかも押し付けられるなんざまっぴらごめんだ
結婚相手くらい自分で探すっつーの」
『…よかったぁ…』
「真理子も、そんくらいで負けた気になんなよ。
さっさと相手見つけろ」
「…うん、ありがとうね、正貴♪」
真理子はここであることを思い出した
「あ、そーだ!!
父さんがまた来いって行ってた」
「絶対行かねぇって伝えとけ」
「その時は、正貴の家を探し出して押しかけるって言ってたよ?」
「…マジめんどくせぇ」
斉藤は後ろに倒れた
『…どうするの?』
「どうしよっかなぁ…」
しばらく考え込んだ後、斉藤は口を開いた
「よし、まず真理子の結婚相手探そう」
「えっ、あたし!!??」
「ジジイを説得させるための条件はいくつか作っといた方がいいからな」
