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刑事とJK

第33章 真理子の結婚大作戦



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pm7時



藤野は西洋レストランの前で待っていた


まさか、自分に会わせたい人が斉藤の姉だなんて思ってもいなかったので、いつものスーツ姿で来たのだった



斉藤たちはレストラン前で待っている藤野を見つけた



「わりぃな、いきなり」


斉藤は手を上げた



「いいっていいって、で、何の用事だ?」



藤野が問いかけると、斉藤の後ろからゆうひと真理子がひょこひょこっと出てきた



「あ、ゆうひちゃんと…斉藤の姉さん?」



「こんばんは、藤野さん。真理子です♪」


真理子はニッコリ笑った


どうやら顔は好みだったようだ






4人は店の中に入った



「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」



「4人」



「4名様で。こちらにどうぞ」


店員は4人を窓際の席に案内した


ちょうど4人掛けの席で、藤野が奥に座り、その前に真理子が座った


藤野の隣には斉藤が、真理子の隣にはゆうひが座った




メニューに目を通し、皆適当に注文した


「…でな、藤野」



「なんだ?」



「今日話したいことは…、率直に言うなら…こいつと付き合ってやってほしい」


斉藤は手で真理子を示した



「え!!??」


藤野はギョッとして真理子を見た



「待てよ、ちょっと話が急すぎないか!!??」



やたらと慌てる藤野を、真理子は笑った


「ふふっ♪///」



「わ、笑われた!!??」


斉藤は話を進めた


「正直、真理子のことはどう思う?」


「どうって…///
まだそんなしゃべったことすらないし…///」



「第一印象は?」


「…かわいいです…///」



「やんっ嬉しい♪」



「じゃあ付き合え。」


斉藤は間髪入れずに言った



「で、でもよ、ほんとまだ全然お互いのこと知らないし…なあ!?」


「藤野さんは真面目なんだね♪」


「今日でたくさん知り合え。」

「お前無茶苦茶言うなよ~」





ゆうひは水を飲みながらその様子を見ていた


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