
刑事とJK
第34章 いざ出陣
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「え!!!???」
辺りは騒然とした
「も、もう一回言ってくれ、藤野…!!」
吉川は手を震わせた
「だからー…」
藤野は真理子と声を揃えて言った
「「俺たち・あたしたち、結婚しまーす!!///」」
「えーーーー!!??」
藤野と真理子が付き合うようになって、一週間が過ぎた
そして突然、二人は挨拶ということで一緒に刑事科まで来たのだ
――挨拶とは、おわかりの通り、結婚報告である
「藤野さん、いつの間にそんな関係になってたんすかあ!!??」
シゲも口を出した
「お子様には教えられないな」
藤野はさらっと流した
「ねぇ、正貴どこ♪?」
「仕事部屋こもってますよ」
真理子は藤野の手を引いて、斉藤の仕事部屋に入った
「正貴~!!あたしたち結婚するの~!!」
斉藤は顔を上げた
しかし別に驚いた様子はない
「おお、よかった」
「反応薄いぞ、斉藤」
「前のは結婚前提の食事会だったからな、予想はしてた。
思ったより早かったけどな」
話を聞くところによると、
あのレストランから帰ったあと、真理子はずっと藤野と同居してたそうだ
たった一週間しか経ってなかったが、昨日藤野からプロポーズしたらしい
真理子はもちろんOKした
「真理子嬉しいっ、ダーリン♪」
真理子は藤野の頬にチュッとキスした
「ここ仕事場だからやめろよ~照れるだろ~?///」
藤野は真理子の手を握った
「やん、ごめんなしゃい♪」
真理子はぺろっと舌を出した
「……」
なんか…他人がイチャイチャしてんの見るのって、腹立つな…
「おめでとう、じゃあ出てけ」
「正貴ひどーい、ほんとにそれで祝ってるの?」
「感情がこもってないな」
ああ
めんどくせぇ
