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刑事とJK

第34章 いざ出陣



「で…家には言ったのか?結婚のこと…」


斉藤が聞くと、真理子はにこりと笑った


「もちろんまだよ
正貴もさ、一緒に行こうよ♪」


「絶対やだな」



二度とあんなとこ行くかよ



「もっとガツンと、跡は継がないってこと伝えないと!!」




「跡?継がない?」


藤野はちんぷんかんぷんといった感じだった



「そう、跡継ぎ。あたしと正貴の間では、泰輔が斉藤家を継ぐことになってるの♪」



「へ???」



藤野はさらにわけがわからなくなってきた


「まぁとりあえず、藤野、頑張れ」



「俺が斉藤家継ぎます!!ってアピールしてね♪」



「へぇ???」







―――――――――――












「何でオレまで来なきゃなんねぇんだよ…」


ハンドルを握りながら、斉藤はぶつぶつ呟いた



「この山、ダーリンは道知らないんだから仕方ないでしょ?」


真理子は後ろから顔を出した



「お前が運転すりゃいいだろ!!」



「やーよ♪」



「斉藤、我慢してくれ」


「してくれ♪」






あーうぜー





斉藤、真理子、藤野を乗せた車は、あの豪邸の前に到着した



「あー着いた~」


「ここが真理子の家!?
すっごい!!でかい!!」


二人は車から降りた


「そんじゃ、オレは帰るわ」



「何言ってんの、あんたも行くのよ」


真理子は、車を出そうとした斉藤を引っ張り出した






「…何でオレが…」





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