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刑事とJK

第34章 いざ出陣


「藤野…泰輔さん?」



「は、はい!!」


藤野は光子の前で改まった


「娘を…よろしくお願いします」


「こちらこそ…!!
真理子は、必ず幸せにします!!」


「もう幸せだよん♪」


真理子はコテッと藤野の肩に頭をつけた






斉藤は黙って机の前に座っていた


料理が全て出揃うと、襖が開いた


源十郎はお付きの者に体を支えてもらいながら入って来て、その後ろには花宝院千花の姿があった


「…」


マジかよ…


千花は静静と斉藤の隣に座った

斉藤の顔を見てにこりと笑う




源十郎も腰を下ろすと、続いて光子や真理子、藤野も座った




何か前置きでもあるのかと思っていると、源十郎は先にパクパクと食べはじめた



「泰輔も、食べよ♪」


「あ、うん。いただきます…」


藤野は料理を口にした



「…おいしい!!」


「良かった♪」



斉藤も箸を持った。すると、千花が酒を手にして


「お注ぎしましょうか?」


と言った



「いや…いい」


「そうでございますか…」


少し落ち込む千花に、悪いな…とは思うが、飲みたくない気分なものは仕方ない




特にしゃべることもなく、斉藤は食事を済ませた




――――――――




「すごいな真理子!!
この家の風呂は温泉みたいだな!!」


ホカホカと温まって藤野は居間に入ってきた


「泰輔が喜んでくれたら真理子嬉しい♪
あたしも一緒に入りたかったけど、生理で…」


うなだれる真理子の頭に、藤野は顔をくっつけた



「これからはずっと一緒だから…また入ろうな///」



「うん♪泰輔大好き///」


「俺だって///」




「うぜえ。」


寝転がっていた斉藤は体を起こした



「お、すまんすまん、今日はゆうひちゃんいないから寂しいんだな」



藤野の笑い方は嫌みにしか聞こえない



「正貴もお風呂入っといで♪」


「わかってるっつの」



斉藤は着替えを持って浴場に向かった



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