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刑事とJK

第35章 VS



―――――――――――



『冷たっ』


ゆうひは腫れた頬に氷水を当てられた



『キンキンするよぉ』



「ぐだぐだ言ってんじゃねぇよ、当てとけ」


斉藤はぐいっと押し付ける



『痛ーい…』




「それにしても、ゆうひちゃん、本当に大丈夫なの?」



シゲは心配した



「まぁ、本郷が捕まって良かったじゃないか」


藤野は椅子の背もたれにもたれる




「別に…良くねぇよ…」


斉藤はゆうひの腫れた頬を撫でた



『…///』



「あ、そうそう
あの金庫から本郷のやった悪事の証拠がわんさか出てきたらしいぞ?」



「やっぱり先輩のヨミはあってましたね」



シゲは少し満足げな顔をした








『…そういえば、斉藤どうやって窓を突き破ったの?』



「は?」



『だって、あそこ8階だったよ?』



「ああ…」



斉藤は上を向いた



「屋上から紐を吊して降りたんだ」



『えっ!!??』



「本当びっくりしましたよ~、先輩、"紐がほどけねぇかしっかり見とけ"って言って、フェンスにくくりつけて降りはじめるんすもんっ」



シゲがそう説明した



「ゆうひちゃんのピンチなら、こいつは火の中でも飛び込みかねないからな」



はははは、と藤野は大笑いする



「っせぇぞ、てめぇら…」






『くすっ
ありがとうね///』





「うっせぇ!!」


「先輩、顔真っ赤!!
照れない照れない(笑)」



「お前もしゃべんな!!」


「照れてるな」


『照れてる~(笑)///』





「お前ら黙れっつってんだろぉ!!」






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