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刑事とJK

第36章 遊園地デート



「丹羽さん、あなた進路どうするつもりですか?」



安田の眼光が怪しく光る



『どうしましょー』



「ふざけないでね、もう10月も終わりの方よ?
進学、するの?」



『いやー、うちはお金ないから、多分就職します』



ゆうひはあっさりと返した



「就職するならするで、それなりの準備を―――」



安田が話し始めたところでチャイムが鳴った



「…じゃあ、今日の面談はここまでで…」



『ありがとうございまーした』


ゆうひは椅子から飛び上がり、教室へ帰って行った












「ゆうひちゃん、面談どうだった?」



『全然話進まなかった~』



ゆうひはヘラヘラと笑った



「就職する人は気楽でいいよねー、勉強しなくていいからさ…」



友達のその言葉に、少々カチンと来た





あたしだって、悩んでないわけじゃない…



大学行って、いろんなことしたいよ



でも、お金が無いのは現実のこと



だからあたしの場合は、勉強するしない以前の問題…





ってか、就職だって勉強はしますけど!!??










『―――で、気楽だなぁって言われたの』



「無神経なダチだな」



斉藤は腕を組んだ


今日の天気は曇り


公園には、あまり人はいなかった



「…でもよ、本当に就職すんのか?」


『今のところはね、そのつもり』



本当にそれしか決めてないけどね…



「いろいろと大変だなー…」




『どうでもいい話してごめんね』



「どうでもいいわけねぇって」


『いいのいいの、話題変えよ?』



「そうか…?
今日、シゲがよぉ…」




など、その日もいつもと変わらず過ぎて行った



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