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刑事とJK

第40章 明けまして



「そんじゃ、背中洗ってもらおうかな」


斉藤は湯舟から出て、イスに腰を下ろした


『…しょうがないなぁ』



ゆうひも、斉藤の後ろに膝をついた


ゆうひがタオルを取ろうとすると、斉藤は止めた


「何やってんだ、手で洗うに決まってんだろ」


『あたしは召し使いじゃないっつの』


「賭けに負けたじゃねぇか」


『……うん』


もう言い返せなかった



ゆうひは手にボディーソープを取って、手の平でクルクルと泡立てた



…この泡立ちの悪さ!!



その手を斉藤の背中にベチャッと置く



「…雑っ」



『…っさい』


泡を背中に伸ばしていく




斉藤の大きな背中…


抱き着いちゃいたい…///




一通り洗い終えると、ゆうひはお湯で流した



「ああー終わっちまったー…」


『はいはい、残念だったねー』


ゆうひは一旦、もう一度湯舟に入った


斉藤も、続いて入った




『他のとこ洗わないの?』


「後で」



何となく目が合った


だから、何となく顔を近づけて、

何となくキスをした






唇を離すと沸き起こる幸せ…



他にどんなことをしようと、こんな気持ちにはなれない





ゆうひは後ろを向いて、斉藤の足の間に入った



斉藤の手に、上から指を絡ませる


斉藤も、隙間から出てきたゆうひの指を握った



『…大好き///』



「ああ///」








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