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刑事とJK

第40章 明けまして




賽銭箱に五円玉を投げ入れる


手を合わせ、拝む




…この時って、神様を崇めるのか好きなお願いごとするのか、どうすんのかなー…?



ゆうひは疑問に思いながら、斉藤の方を見た




…願い事にしよっと///












「よし、おみくじ引きましょーか!!」


シゲはやたらと張り切っていた

「一回100円か、えーっと…」


財布の中を探る藤野を、真理子は見つめた


藤野はその視線に気づいた



「真理子の分は、もちろん俺が払うよ」


「やーん泰輔大好き~♪///」



真理子は藤野の頬にチュッとした



「あーイチャつくな、てめぇら」


鬱陶しがる斉藤に、ゆうひは視線を送る


『……』



「……、払えばいいんだろ」



『わぁいっ、ありがと斉藤!!』





斉藤は自分の頬を指差した



『恥ずかしいから、してあげなーい』


「こんにゃろっ」



斉藤はゆうひを小突いた



『あたっ
ひどい!!』



「どっちが」















「じゃあ、いっせーので開けるわよ♪?
いっせーのっ…」



5人は一斉に引いたおみくじを開けた


「わっ、あたし大吉よん♪!!」


『真理子さん、あたしも大吉です!!///』



「俺は中吉か…
お、斉藤は末吉だなっ」



「うーるせぇー」



みんながワイワイと楽しんでる中、シゲは石のように固まっていた



『シゲは何だった?』



「…大凶…はは…」



周りは掛ける言葉がなかった



「またこうやって今年も終わって行くんですね…ははは…」



相当ショックだったらしい…

その声に精気はなかった




「…たかがおみくじじゃねぇか、な」



「そうそう、これで人生左右されてたら困っちまうよ!!」



「そういう時は、結んできたらいいらしいよん♪」



みんなシゲを励ました



「…ですよね…、結んで、来ますね…」



シゲはトボトボと歩いて行った


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