
刑事とJK
第5章 ご注文
藤野の上司への愚痴から始まった
吉川は待ちきれずビールをあけ、他のやつらも飲みはじめやがった
オレはピザと一緒に腹に入れたかったので、ぐっと我慢した
「あのハゲオヤジ、いつか俺が失脚させてやる!!」
「さすが藤野先輩!!」
「まだまだそんなもんじゃ甘いぜ~!!」
みんな酔うの早すぎる…
顔は真っ赤だしロレツは回ってないじゃねぇか
「床に吐いたら罰金な」
「だーいじょーぶだーいじょーぶ、全部吸収するから!!」
「さすが吉川先輩!!」
絶対大丈夫じゃねぇ
一回吐くごとに一万円吹っ掛けてやる
そうやってアホなことやってる時―――
ピンポ――――ン
インターホンが鳴った
「お、ピザ来たぞ」
「斉藤行ってくれ~」
当たり前だ、ベロンベロンのお前らに行かせるわけがねぇ
オレは鍵を開け、ドアを開いた
