
刑事とJK
第41章 冬のシゲの春
「それじゃお二人さん、またね♪」
真理子は斉藤とゆうひの背中を押して、そそくさと退散していった
去り際に、藤野はシゲに耳打ちした
「次会ったときに何も進展がなかったなんて言ったら、減給な」
「そ、そんな…!!」
藤野はバンッとシゲの背中を叩いて、真理子たちの後ろをついていった
「じ、じゃあ帰りますか!?///」
「は、はい…///」
シゲと千花は歩きだし、車に乗った
「汚くてすいません…」
「いいえ、そんなことございませんよ?」
車を走らせる
「…南区に入ったら道案内してくださいね、僕全然知らない地域なんで」
「あ…わたくし、あまり詳しくありませぬ…」
「……」
「…申し訳…」
「まあ!!
ゆっくり行きましょうよ、ね!!///」
「……はい///」
その後、二人の間で何があったかは
お楽しみに
さて、その頃ゆうひと斉藤はと言うと
二人で帰り道を歩いていた
シゲたちと別れるや否や、真理子と藤野は二人で遊びに行ってしまったのだった
ゆうひは道を歩く
そのすぐ後ろを斉藤は歩いた
『……』
「……」
斉藤はどうやって話を切り出そうか迷っていた
素直に自分から謝るべきか…
あまり自分が悪いことをしたという感覚がなかったため、謝るのはしっくりこなかった
しかし、この沈黙は謝りでもしないと破れないと踏んだ
