
刑事とJK
第41章 冬のシゲの春
「ところで千花ちゃん、さっきシゲちゃんと仲良くしゃべってたけど、何かあったの♪?」
真理子は身を乗り出してきた
『あ、それ気になってた!!
シゲ、何か言ってた?』
「いえ、そんな大したことは…///」
『うえーい、千花さん顔赤ーい!!
シゲのこと、ちょっと気になってる??』
千花は必死に照れを隠そうとする
「お、お止めくださいゆうひさん!!
そのような、わたくし…!!///」
「でも、シゲちゃんは千花ちゃんのこと好きそーだったなあ♪」
「そ…そのようなことっ…///」
千花はしゅんっと俯いた
『もし好きなら言ってね
あたし、手伝うからさ!!』
ゆうひの言葉に、千花はさらに俯いた
そして、小さく呟いた
「…好きかも…しれませぬ…///」
ゆうひと真理子は顔を見合わせ、ニヤッと笑った
――――――――――
「ダーリンお待たせぇ~♪」
藤野たちが振り向くと、真理子が手を振ってこっちへ歩いてきた
「お、話は終わったか?」
「バッチリよん♪」
真理子は指でOKサインを作った
「千花ちゃん、今どこに住んでるの♪?」
真理子はわざと大声で言った
「へ…、今は…南区辺りでございますが…」
「えー、じゃあ結構遠いのねぇ、女の子のひとり歩きは危ないわよねぇ~♪」
真理子はちらりとシゲを見た
「あたしもダーリンも正貴もゆうひちゃんも、今日は忙しいから
シゲちゃんにでも送ってもらいなさいな♪」
シゲは目を開いた
「ぼっ、僕っすか!!??///」
「大丈夫でございます…!!
わたくしはひとりで帰れます…!!///」
と、断ろうとした千花を、真理子は恐ろしい顔で睨みつけた
「ひっ…!!」
千花は怯えた
「お、送りますよ…?///」
シゲが申し出た
「え…///」
「南区なんて、遠いし…
僕暇だし///」
「…では…お願いしてもよろしいでしょうか…?///」
「はい!!///」
真理子と藤野は口元を上げた
