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刑事とJK

第42章 バイト



「…とんだ大損だ」



斉藤はぶつぶつ言いながら刑事科室に戻った



すると吉川が話し掛けてきた


「あ、やっぱりお前も行ってきたんだな」



「行くんじゃなかった」



ブスッとした顔で返事をする



「なんでだよ、500円で女子高生に診てもらえんだぜ?」


吉川はやらしい笑みを浮かべた


「おめぇも行ったのか…?」



「ああ。ゆうひちゃん可愛かったよ~///」



「…触ってねぇだろうな…?」

斉藤は低い声で言った



「直接は、最初の目を見るときだけだったな。
斉藤もそうだったろ?」



「…いや…」


抱き着いてきたし…キスもしてきたな…


そのせいでオレだけ5000円も払うハメに…



「そうだな、目の時だけだったな」



あんまり言わねぇでおこう…




そこにシゲが戻ってきた


「あ、嘉山」



「シゲ、ゆうひと何かしたか!?」


斉藤はすごい剣幕で聞いた


「いや、別に…
なんか、いつも通りのゆうひちゃんでしたよ?」


「そうか」



斉藤は胸を撫で下ろした



「それに僕は、千花さん一筋なんで///」



うっれしそぉーに、にまあっとシゲは笑った



「花宝院のことだけどよ…」



「はい?」



「…大事にしてやってくれな」


斉藤の意外なセリフに、シゲは不思議がった



「まだ、付き合ってませんけどね」



「そのうちだ、そのうち」




斉藤は、千花を心配していた


自分と似た境遇にあった千花には、どうしても情が湧いたのだった



「ずっと…支えてやってくれ」




「…もちろん、そのつもりです!!」



シゲはピシッと敬礼した



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