
刑事とJK
第42章 バイト
健康診断は終わった
斉藤が医療室を出ようとすると、廊下にはものすごい行列が出来ていた
「…こりゃー稼げるわな…」
列の中には、もうすでに診断を受けた男の姿もあった
…てめぇら、手ぇ出したら…許さねぇからな…
心の中で呟くと、ゆうひが後を追ってきた
『斉藤!!』
「あ?」
斉藤が振り返ると一緒に、列に並ぶ男たちの視線も集まった
『診察料っ』
「あ、わりぃわりぃ、そうだったな…
500円だったか?」
斉藤は財布を取り出そうとした
『ううん、特別料金で5000円』
さらっとゆうひは言った
「…は…?」
『早く払ってよ』
「っ誰が払うか!!
何だ特別料金って!!」
『だって斉藤、他のもやったじゃん』
列の男たちは斉藤に罵声を浴びせにかかった
「斉藤、なんだお前は!!
一体どんなご奉仕してもらったんだ!!?」
「ずるいぞ!!素直に払え!!」
「ゆうひちゃーん、俺も5000円払うから、同じように健康診断してー!!」
…この、女狐めぇ!!!
斉藤から、樋口が一枚ゆうひの手に渡っていった
