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刑事とJK

第43章 船上の殺人事件


「社長、江口とは顔を合わせとくんですか?」


「いや…オレは深く関わらねぇ。その辺のことは藤野に任せるつもりだ」



『そういえば藤野さんたちは?』



「パーティーで出会う予定だ」



仕事のこととなると、斉藤はきびきびしていた



そんな斉藤を見てゆうひは、せめて邪魔だけはしないでおこう、と思った













5時40分



「では、そろそろ向かいましょうか」



シゲはドアを開け、二人を通した



長い廊下を進んでいく…



ゆうひは斉藤の腕に、腕を回した


「…///」


『一応奥様役ですから///』



ゆうひは笑顔を斉藤に向けた






大きな扉が目の前に立った


ボーイがその扉を開ける



3人は中に入った



するとそこには、大きなシャンデリア、広い会場、ステージ、料理、きらびやかな衣服を身にまとったたくさんの富豪たちの姿があった


『……っ』



思わず息を飲む



斉藤は躊躇いなく奥へ進んだ



すると、周りの視線は斉藤たちに注がれた



「まあ若い…」

「どこの社長様だろうね?」

「奥様でしょうか、可愛らしいお方」




ヒソヒソと、まぁ悪いことは言われてないようだが、なんだか居心地が悪かった



すると向かいから、藤野と真理子がこっちへ歩いてきた


『(真理子さん、ちょーきれい!!///)』



真理子は淡いピンクのドレスを着ていた


本当に、シンデレラのようだ



藤野と斉藤は握手した


「どうもこんばんは」



「お久しぶりですね、斉藤さん」



さらに周りの視線が集まった



「またお若い社長よ」

「しかも、誰だあの美しい方は…」

「お互い知り合いのようですね」





「ゆうひさん、ご一緒しましょ♪」


少し丁寧な言い方をしたが、真理子は真理子だった



『はい、是非とも』



真理子とゆうひは一緒に行動することにした


斉藤たちの邪魔をしないために…



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