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刑事とJK

第43章 船上の殺人事件


―――――――――――


『じゃーん♪』


ゆうひはきれいな青のドレスをお披露目した


髪は右上にひとまとめにしてあり、低めのヒールの靴を履いている


『どうどう??
真理子さんに選んでもらったんだ///』


「…いいと思う」



『ちょっと、ほんとにそう思ってる?』



思ってるってことは本当だ


正直、今のゆうひの姿には心奪われる…



けれど、それ以上に不安の方が勝っていた



「ゆうひ…、危なくなったら、何よりも自分を守っとけよ…」

斉藤はゆうひの手を握り締めた


『…うん///』





「先輩、そろそろ船に乗り込みましょうか」


と、シゲは言った


「…そうだな、嘉山」



「ぁ…社長」


斉藤の返事で、シゲは自分が斉藤のお付きなんだということを思い出した



斉藤はタキシードをピッと直して船に進み、ゆうひとシゲも後に続いた






船に入ると、早速受付があった


「お名前をどうぞ」


係のものが紙を指した



シゲは自分と斉藤とゆうひの名前を書いた


「斉藤様御一行ですね
お部屋までご案内いたします」


3人は船員に付いて行き、船の4階にある客室に案内された



「ご苦労さん」


斉藤の言葉に船員はペこりと頭を下げ、「どうぞおくつろぎ下さい」と言ってもと来た道を戻って行った



部屋に入り、シゲは扉を閉めた


「なんとか入れましたね、社長」


「オレらが悪人みたいじゃねぇか…」



『すっごいきれいな部屋~!!』


ゆうひはベッドにダイビングした



「…パンツ見えてんぞ…///」


斉藤は、ゆうひのドレスを引っ張って直した



『あ、ごめんごめん…///』



「若奥様、はしたないですよ…///」


『あらごめんなさい嘉山、おほほほほ』



ゆうひはベッドから起き上がった





今は夕方の4時…



パーティーは6時から始まる予定だ



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