
刑事とJK
第5章 ご注文
「ぷはーうんめぇ」
あたしはまだ10分の1も飲めていない
けど斉藤は二本目を開けた
おいしそうに飲むなぁ
斉藤は二本目もあっという間に飲み干し、一息ついた
「もう…10時回ってんじゃねぇか
家帰らなくて大丈夫か?」
『一人暮らしだし、大丈夫』
「…そうか」
『それに、バイクで来たけどお酒飲んじゃったし』
!!!
「そうだった!!
ワリイ…飲ませちまった…」
『バイク押して帰るから平気だって
家もそんな遠くないし』
斉藤はかくっと頭を垂れて
「ほんとワリイ…」
と謝った
『ううん、気にしないでよ。なんか、らしくないし』
「……」
『刑事?どうした…?』
「……」
斉藤はゆうひの肩にこてっともたれかかった
『ちょっと…///』
斉藤の…匂いがする
好きな匂い…かも
『なに寝てんのよ///』
やだ…自分、なんかドキドキしてる…
嫌いだったのに…
『…帰ろう』
立ち上がろうとした
けど、耳元で斉藤の寝息が聞こえる
『……もうちょっとこのままでもいいか』
もたれかかってもらってると落ち着く
斉藤…だからかな?
信じらんないなぁ
