
刑事とJK
第6章 小犬
―――――――――――
斉藤が刑事科室に戻ってきたのはそこを出てから2時間ほど経ったときだった
「ただいま戻りやしたぁー…」
自分の先輩もそこにはいるので、適当に挨拶を済ます
「なんだ斉藤、ずぶ濡れじゃないか?
傘は?」
「ちっと風で飛んでっちまったっす」
「へー…床あんま濡らすなよ?」
「へいへい」
無理に決まってんだろ
斉藤はいつもの、自分とシゲの使ってる部屋に入った
「わっ、先輩どうしたんすか!?びっしょびしょ…」
シゲは驚いた
「お前、着替え持ってるか?」
「そんな都合よくあるわけないじゃないですか」
「買ってこい」
5000円札を渡す
「えぇ~しょうがないっすねぇ…」
ハァとため息をつく
「Tシャツとパンツとズボンな、センスいいやつ買ってこいよ?」
「責任重大ですね…」
シゲは金を持って部屋から出て行った
