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刑事とJK

第8章 美人女医


『家まで、送るよ?』


「お前車乗れんの?」


『歩きに決まってんじゃん
途中、熱でうっかり道に飛び出して車に引かれでもしたら大変っしょ?』



「ぶぁっか、そんなドジするかよ」


『今服すら取れなかったじゃんかぁ!!』


「るっせぇ、るっせぇ、るっせぇ~」

斉藤は舌を出した


『ほんっとムカつく!!』



ゆうひは荷物をまとめて部屋を出ようとした


「どこ行くんだよ?」


『帰るんですけど何か?』


「…あぁそっか」


その、どこか寂しそうな声に、ゆうひは足を止めた

そしてよく考えた





あたしが帰る

斉藤はどう考えても一人で帰れる状態じゃない

頼りのシゲは仕事中

斉藤は津森のところへ行くしかない

津森は斉藤を狙ってる

斉藤は津森に食べられちゃう








…それは阻止しなければ!!!!

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