
刑事とJK
第8章 美人女医
「それで、ゆうひちゃんは斉藤をどう思ってるの?」
あたしは顔が赤くなるのがわかった
ばれないよう下を向き
『ただムカつくだけっす』
と言った
声は完全に上ずっていた…
「あらそうなの?
ふふふっ、よかったわー、それが聞けて安心した」
『へっ…』
「だって、私もちろん今でも狙ってるもの♪」
『へぇっ…!?』
その時、部屋の扉が開いた
斉藤だった
「きゃっ、女の子の話はここまでね、じゃあね、ゆうひちゃん。またいつでも遊びにいらっしゃい」
そう言って斉藤にデコピンして出て行った
「…なんだあいつ、テンション高ぇ…」
『…いつもは?』
「いつも?エロい」
『えぇっ!?』
やっぱり…勝てない…
「刑事科は女子が少ないからな、お前としゃべれて嬉しかったんじゃねぇか?」
『へぇ…』
斉藤はまだ上半身裸でシップだらけの状態だった
よくそれでうろうろ出来るな…
斉藤は椅子にかけてあった服に手を伸ばした
しかし手は服には届かず、倒れそうになった体を、椅子を掴んで支えた
「危ね」
『ほんとにフラフラじゃん、帰れるわけ?』
「なんか、半規管か前庭かがイカレてんのかな
ちょっと傾くとふらつくわ」
笑って椅子に腰掛け、服を着た
