
刑事とJK
第9章 看病
はぁ…ダメだ、緊張する…
ゆうひは斉藤の服のボタンを上からひとつずつ外していく
「…おい」
『何!!?』
…手、震えてんぞ…?
「…なんでもねぇよ」
『なにもなかったらしゃべんないで!!』
しばらくして
『やっと外せた…』
この作業で一週間分は疲れた…
「時間かかりすぎ…」
『うるさいなぁ!!』
バッと手を振り上げたが、
ボタンを外されあらわになった斉藤の体の傷を見て
手をゆっくり下ろした
タオルをもう一度洗って絞り、傷の少ないところから拭いていった
首もとから肩、腕、胸、腹…
ゆっくり丁寧に拭いていく
「…気持ちいいわ」
斉藤は目を閉じたまま言った
『そお?よかった』
またタオルを洗い、絞り、同じように拭いてやる
ゆうひはその作業に一生懸命だったので、いつの間にか斉藤が眠ってしまったことには気づかなかった
『ふぅ…、斉と…
って寝てるし…』
服を着せようと思ったが、大の眠っている大人を起こして着させる、なんてことは出来そうもないので断念した
『こうやってるとかわいいのに…///』
斉藤の寝顔を見つめる
そして傷だらけの体を見る
太い腕、胸もすっごいたくましくって腹筋は割れてる…のに、全体的にはスリムに見える
背は高いし…見積もって180くらいかな
あたしも168で、けっこう高いほう…
津森さんは、170は越してたな…スタイル良かったなぁ
別に津森さんを比較に出してきたのは、たいした意味ないから!!!
ほんとに!!!!
