
刑事とJK
第9章 看病
『熱出したときは水分補給しないと…
たしか近くにコンビニあったよね、スポーツドリンク買ってくる』
立ち上がろうとしたとき、斉藤はゆうひの腕を掴んだ
『えっ…』
そしてゆうひを引き寄せ、抱きしめた
『斉藤…!?///』
斉藤の熱い息は首にかかり、上が裸なので全身の体温が直接伝わってくる
シップと汗と、斉藤の匂いが嗅覚を刺激する
『斉藤…あの、放して…』
「やだ…」
『飲み物買いに行かなきゃ…』
「行くな…」
―――――///
行くなって…斉藤、あたしどうしたら…
「……」
『?///』
「Zoooo…Zoooo…」
寝てるんかい!!!!
この体制のまま斉藤は寝てしまったため、ゆうひは身動きが取れなかった
仕方なく、ゆうひは斉藤ごとゆっくり前に倒れることにした
しかし倒れてもゆうひを抱きしめる腕は離れない
今、ゆうひは斉藤の上に重なって抱きしめられている状態だった
『く…るし…』
斉藤の腕は断固として離れなかった
