
刑事とJK
第9章 看病
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頭いてぇ…
でも昨日よりはマシかもしれねぇ
目を開けると、窓からは光が差し込んでいた
それにしても、やけに重いな…
ちらっと見ると、ゆうひの顔が真横にあった
「ぇえっ!!??///」
こ、こ、こいつ、何オレの上で寝てやがんだ!!??(自分のせい)
まさかオレが熱でうなされてる間、襲ってきたのか…!!??(逆)
オレが無駄に動いたせいでゆうひは目を覚ました
「……///」
口の距離は3cmほどだった
『……な…ぁにしてんの変態!!!!!!』
バッチーン
ビンタが炸裂した
「いってぇいってぇ!!!」
斉藤は打たれた頬を押さえた
『何すんのよ!!??』
「それはこっちの台詞だ!!なんでオレの上で寝てたんだよ!?」
『なんでってあんたねー!!昨日自分が何言って、何したか覚えてないわけー!!??(怒)』
何言って、何したか…?
腕を組み、考え込む
「んなこと覚えてねぇわ!!」
『あたしが買い物行こうとしたら抱き着いてきたのは!!?
"行くな"っつったのは!!?
結局一晩中あたしを放さないで寝てしまったのはどこのどいつよ!!??』
ゆうひは斉藤の胸に指を立てた
抱き着いて…行くなっつって…一晩中放さなかった…?
よく、思い出してみる
言われてみれば、ゆうひを抱きしめた気がする…
「覚えてねぇわ!!!」
『嘘つけ!!今一瞬思い出した顔したじゃんか!!』
