
刑事とJK
第10章 もう会えないのか
『遊園地より楽しいとこってここ?』
「ったりまえだ、ここは他のとこより遊具も多いしな」
まだ8時くらいだったので、公園にはあまり人はいなかった
「シーソー乗ろうぜ」
斉藤はシーソーのほうへ走っていった
そして先に片方に座った
『どんだけガキなのよ』
そう言いながらゆうひももう片方に座る
しかしゆうひの方は全く下がらない
『全然動かない~!!』
空中で足をバタバタさせた
「はいはい」
斉藤は少し前にズレた
するとシーソーは水平になった
『あ、今ぴったり』
「しょせんオレとお前の体重差はこんだけってことだ」
『失礼なことを!!』
ゆうひはシーソーを蹴りあげた
「いって、ケツいって!!」
ゆうひはシーソーから下りて、ぶらんこのほうへ向かった
斉藤も後をついていく
「今度はぶらんこか?」
『ううん』
ゆうひはぶらんこを通りすぎた
