
刑事とJK
第10章 もう会えないのか
ゆうひは小犬の墓の前に座り、手を合わせた
そして立ち上がって斉藤の方を向く
『あたし、もうあんまりここには来ないかも』
「え」
突然のこと過ぎて斉藤は固まった
『あたしがここにくる理由はもうないからね』
「じゃあもう…会えねぇのか?」
『…///
なっ、何よその言い方
今生の別れみたいに…』
「だってよぉ…」
斉藤は少し俯く
『…最初は、斉藤のこと大嫌いだった』
「は?」
『変に馴れ馴れしいし、小犬を叩こうとするし、喋り方うざいし…』
「んだと、このやろぉ」
『でも今は…』
「?」
『…あ、用事あるの思い出した!!
ごめん、帰るね』
「え、ちょっと待てよ…」
ゆうひは走って行ってしまった
"でも今は…"
なんだよ
最後まで言えよ…///
