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【リレー小説】ルイーダの酒場

第8章 ダーマ神殿

イワハシが壁に手をついて項垂れていた。

「イワハシ、商人になれたのか?」

「すでに商人だと言われて断られた」

「で、なにになる?」

ムトにそう聴かれ、イワハシははにかみながら言った。

「戦闘で迷惑かけたから、戦士か武闘家になろうかと」

「戦士かぁ、いいかもな」

と言ってる間に、魔法使いになったパームが戻ってきた。

「ハンドパワーです」

「それ言ったらペテンに聞こえるからやめろ」

ムトがここに来た理由、それは勇者を探すことだった。

たが、勇者がいれば、誰か一人がパーティーから外れて、ルイーダに待たせなければならない。

「勇者いないかぁ」

その一言を洩らしたムトに、パームが言った。

「勇者いるじゃん」

「どこに?」

パームは、ムトを指差した。

「え、俺?」

「勇者を探してるんじゃなく、本当は勇者になりたいんじゃないか?」

「でも、勇者になる条件が……」

勇者になるにはバトルマスター、賢者、スーパースター、レンジャーの4つの職業を経由しなければならない。

「大神官に聞いてみるか」と、これから大神官の前に向かうイワハシを押し退けて前に出た。



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