
おはな畑
第5章 雷雨の日
本来であれば、今は就寝時間中。
寝ているところを起こしてはいけないので、念のためドアはノックせずにそーっと開ける。
すると、部屋から寝息ではない音が微かに聞こえ、五条がベッドに近づくと、はなは布団の中で身体を震わせていた。
五条「はなちゃん、先生きたよ。電気つけてお部屋すこし明るくするね」
急に眩しくならない程度に柔らかい電気だけをいくつか付けると、布団の上からはなの胸のあたりに手を置いて、
五条「ひとりでさみしかったね。先生とねんねしよっか」
言うと、
はな「ぅぅっ、ヒック、ヒック、せん……せ……っ」
五条を見て安心したのか、はなは堰を切ったように泣き始めた。
