
おはな畑
第5章 雷雨の日
五条「よしよし。だいじょぶ、だいじょぶ」
はなを抱き上げた五条は、少しからだを揺らしながら、はなの背中をぽんぽんとあやす。
はな「ヒック、ヒック……ぅ、グスッ、ヒック」
五条「先生ここにいるからね。もうこわくないよ」
まるでお父さん、いや、お母さんと言っても過言ではないほど、優しく包み込んであやし続けるも、
はな「ぅっ……ヒック、グスッ、ヒクッ、ヒクッ」
はなは泣き止まないどころか、ますますしゃくり上げて泣き、
はな「ぅっ、ゴホッ、ヒクッ……っ、ゴホッ、ぅ、ゴホッ、ゴボッ!」
息を吸い込んでは咳き込んで、いよいよ発作を起こし、五条はナースコールで応援を呼んだ。
