
おはな畑
第2章 キスマーク
「なーに、イこうとしてんだ……? ダメだろ、ひな。自分の気持ちいいところをなんて言うかも知らないのに。イかせないって言ったよな……?」
五条先生はわたしの中から指を抜いてしまった。
「えっ……? っ、ハァハァ……んっ」
昇り詰める目前に、イクことを許されなかったわたし。
変に止められて苦しいのに、抜いた指でクリトリスを優しく優しく撫でられるから、息は上がるし、腰も動くし、生き地獄。
「イキたいのにイけなくて、ひな苦しいな。どうする? このままイクの我慢するか。それとも、イかせて欲しい……?」
……っ。
ムカつくくらい意地悪なのに、その意地悪に感じてしまう自分にも、少々ムカムカ。
五条先生は最初から寸止めするつもりだった。
まんまとお仕置きされて、ここでイキたいなんて、五条先生の思う壺。
けれど、身体のムラムラに打ち勝つほどの精神力は無く、ウズウズ、ウズウズ、もう限界……。
