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三匹の悪魔と従者たち

第3章 ジン × ルナとアリス



ルナは豊かな黒髪と涼しげな目元という、知的な印象に相反し、やや厚めの唇と成熟した雌の体を持つ、いわゆる『男がしゃぶりつきたくなる』類いの女性である。
加えてセックスの際は激しく乱れるも、その妖艶さや品が損なわれることはない。

ねえ、欲しい? なにも言葉を発さないルナにもう一度ジンが問いかけて、花びらの間に指先を押し付ける。
それを軽く往復させるだけで、淫靡な水音と鼻にかかったようなルナの喘ぎが彼の鼓膜を刺激した。


「はい……あぁッ…ください……」

「ちゃんとなにが欲しいか言うんだよ」


なによりも縦に折り重なる二つの準備万端の女の花々は壮観で、まだ射精の兆しもないのについ先走りがでそうになる。


「ジン様の…ち……おちんちんを、下さい……」


プライドの高い彼女にわざとこう言わせるのは、ジンがアリスに感じる支配欲とは若干異なる。

悪魔らしく残忍で激しい気性を持つルナを、彼は上手く抑えておく必要があった。
前に一度関係を持った女を手酷く痛め付けたことがあるのを彼は知っている。

ルナの性格を知らずにわざわざ彼女を煽った相手も悪いが、結局のところジンはそんな争いは好まない。

女性はすべからく美しく柔らかく、その外見に見合って本来は優しい生き物であるとジンは信じていたかった───────……結果、ジンは性奴隷と公言する主従関係をもってルナを支配するように仕向けているのだ。




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