
三匹の悪魔と従者たち
第5章 ユーゴ × アイシャ
翌日になってその時のことを思い出すと、どちらかというと記憶を消したくなるレベルに彼は後悔した。
結局、ユーゴは見合い相手を抱かなかった。
ただ魔力を使って、そこに備え付けの玩具でひたすら責めただけで。
なんというか、その時はそうする方がいやに昂って、ベッドに拘束して悶え続ける彼女を眺めながら、離れた椅子に座って時々自慰に耽った。
そして時間になり、最後はとうとうぐったりしてしまった彼女を置いて逃げるようにホテルを出た。
恋の余韻に輝くガラスの靴は童話の話。
それきり、その相手からは連絡は無かった。
「当然だよね」
自分は彼女を傷付けたのだと思う。
相手の、大きく開かせた足の間。 アソコの形が卑猥に変わって愛液や尿でグチャグチャになってイき狂うさまを見るほどに興奮して───────詰まるところ、欲のために彼女を使ったに過ぎない。
アイシャに罵倒されたとおりだ。 ある意味自分は役立たずのフニャチンなんだろう。
自分はどうしてしまったのだろう。 ごく普通の性的嗜好の持ち主だと、それまでユーゴは自らを分析してしいた。
(さすが悪魔族ってとこなのかな。こういうの)
それならこんなのは大したことじゃないじゃないか。
そう心中で呟き、それでもユーゴは婚活は一旦封印して、それを頭から吹き飛ばす勢いで仕事に没頭した。
