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嵐びーえる。

第13章 番外編①

高階side


平常勤務の時間を終え、残っているのは当直医だけ、となったこの時間。
パソコンに向かい、論文に励んでいた。



ふと、入り口から足音が響く。



まあこんな時間にこんなところにいるのは世良くんくらいだ。



そう頭では分かっていても、そちらを振り向いてしまう。




するとそこにいたのは、思いもよらない人だった。


しかも、こちらに向かって歩いてくる。





高「渡海先生、こんな時間まで働いてるなんて、珍しいですね」


渡「高階、この後時間あるか?」


高「この後ですか?

まあ、ありますけど」


渡「ちょっとついて来い」


それだけ言うと、再び入口へスタスタ…


高「渡海先生!?どういうことですか?」


パソコンを閉じて追いかけながら、小さな背中に問いかけた。

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