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嵐びーえる。

第13章 番外編①

高「あの、渡海先生って、いっつもこんな接待受けてるんですか?」


目の前の光景に、戸惑う。


高「世良と同じこと言ってるぞ」


そう言って嘲笑を浮かべた渡海先生の手元には、湯気の上がったハンバーグ。


渡「スナイプ治験への協力に対する感謝と慰労会、だとよ」


ちらりと視線を投げた先には、治験コーディネーター木下さん。


木「高階先生には、多大なるご尽力を頂きましたから」


当然のことですよ、と言いたげに微笑む木下さんは、優雅にハンバーグを口にした。


渡「食わないなら俺が食うぞ?」


ナイフで指されるのは、私のハンバーグ。

世良くん曰くこの人は、卵かけご飯しか食べないとのことなんだが…

ハンバーグが好きなのか?
可愛いな…


高「そんなに欲しいなら、食べていいですよ」


皿を押し出すと、慌てたように席を立った。


渡「冗談だ。ちょっと出てくる」


テーブルに置いてあったセブンスターの箱とライターを手に、そそくさと部屋を出て行ってしまった。



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