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嵐びーえる。

第14章 分かってるよな? O×N

Nside


O「ニノ…お願い…」


ゆっくりと抜き差しされていく指を悲しげに見つめながら、泣きそうに懇願するリーダー。



どっちが本当のあなたなの?



なんて、聞かなくても分かるから。


N「嫌だ」


動き続ける手を掴むと、茫然とした顔で俺を見つめる。


N「何、馬鹿な事、言ってるの?」


ぽかんとした顔。

ふふっ、可愛いんだから。



なんて、絶対言ってやらないけど。


N「リーダー。智。」




O「ニ、ノ…?」



これ以上の言葉を言える強靭な心を、俺は持っていない。









体を起こし、唇にキスをした。








唇を離すと、固まったまま涙を流す。



N「何、ぼーっとしてんのよ」




指先で涙を拭いながら、続ける。











N「早く続き、シよ?」



ぎゅっと、抱きしめられた。

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