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嵐びーえる。

第15章 番外編②

おとなしく食事を終えた渡海先生に、皿を洗いながら声をかける。

高「渡海先生、医局に戻られます?」



渡「うーん…」


ソファに横になっている渡海先生は、今にも眠ってしまいそうだ。





高「そんなところで寝ないでください。風邪引きますよ」




渡「たかしなぁ…」


ソファの脇に行って声をかけると、こちらに両腕をのばしてきた。


高「なんですか?」




渡「ん」



さらに体をこちらに出してくる。


寝ぼけてる?







可愛い。可愛すぎる。






私をどうする気なんですか、渡海先生?




高「しょうがないですね…」



諦めて抱き上げると、予想以上に軽い渡海先生の体。
ぎゅっと私の服の襟元を掴んで、肩に頭を預けている渡海先生は、


幼子のような可愛さと、




怪しい魅力が、





漂っていて、




私はまっすぐ前を向くことしかできなかった。


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