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嵐びーえる。

第22章 キラキラ O×M

Mside



M「風邪ひくよ?」



ベランダでぼんやりと天を仰ぐ彼に声をかける。

八月終わりに差し掛かり、暑さも緩んできた。夜が深まるにつれ、若干の寒さを感じる日すらある。



O「大丈夫だよ」



振り返って苦笑した大野さんは、洗練された動作で空を指さした。




O「おいで」




テーブルに置かれたままのグラスを手に、隣に並ぶ。

手の動きにつられるように空を見ると、そこには星々が煌めいていた。



M「綺麗…」



満天の星空、とはいえないけれど、東京のど真ん中にしてはなかなかのものだ。





O「釣りでさ、まだ暗い時間に海に出ると、包まれてるかと思うくらいの星が見えるんだ。ほんとはそれを見せたかったんだけど、さすがにお前をそんな時間に連れまわすわけにはいかなくて」




空を見つめたまま照れたように言う大野さんが、あまりにも美しく。
瞳が、唇が、すべてが煌めいていて、心を奪われた。

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