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嵐びーえる。

第23章 歌詞物語⑤

多分、いや、きっと、そうなんだろう。
当たり前に存在するものだから、僕はそれを“暗号(とくべつ)”にした。こっそり、誰にもバレないように。

そしたら、自分だけの意味を考え出すのかな。


A{分かんないよー!}
A{もうちょっとヒントー!}


画面の向こうで頭を抱え、足をバタつかせている姿がありありと目に浮かぶ。



M(やばい、可愛い)



ヒントはそうだな。



M{“ごめんね”とかとよく一緒にいるかもね}


小さい子だってその親だって、誰もが当たり前に使っている魔法。
もしも僕にも子供ができたら、迷わず最初にこの言葉を教えよう。

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