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嵐びーえる。

第7章 君のために O×M

Mside

チラリと時計を見やると、すでに0時を回っていた。
大野さんのスマホは、多くのメッセージを受信している。
その音を聞いていると、妙に悲しくなった。

M「一番に祝うはずだったのになぁ」

少し沈んだ気持ちで食器を並べていると、気持ちよさそうな声と共に、大野さんが戻ってきた。

O「んー」

M「大野さん」

ほんの数分離れていただけなのに、顔を見れたことが嬉しくて。

思わず抱きついた。

困惑しきった表情を浮かべながらも頭を撫でてくれる彼に、ニコッと笑いかける。

O「ん?」

M「誕生日おめでとう!」

理解が追い付いていないようで、視線が宙を彷徨った。

この人はなんで、自分の記念日に疎いのだろう。

苦笑がこぼれる。


O「ああーー!」

やっと納得したように、俺はさらに強い力で抱きしめられた。

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