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嵐びーえる。

第7章 君のために O×M

Oside

M「大野さん?」

愛しい彼の声に、振り返る。そこにはいないはずの彼、松潤の姿が。理解できないまま、風呂へと促される。湯船に浸かると、強張った全身の筋肉が解けていくのが分かる。

O「にしてもなぁ」

三連休の前日、仕事が終わって、早速アトリエで絵を描き始めたはいいものの。
いったい今が何時で、自分が何時間絵を描いていたかなんて、まったく分からない。

そんな俺の性格を知っているからか松潤は、ご飯を作り、風呂まで沸かしてくれた。

ほんと、できた彼女だ。


ポヤポヤと眠気が襲ってくる。

けれど頭の芯が妙に冴えていて、

俺は顔を洗って湯船を出た。

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