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嵐びーえる。

第8章 歌詞物語②

O「いらっしゃいませー」

気怠そうに言う店員。暗く狭い店内には、彼一人しか店員がいない。客も他にいない。

S「スコッチを」

注文をし、カウンターに座る。棚に並んだ酒の数々を眺めながら、大きくため息をついた。

O「どうされました?」

S「いやぁ…」

顔をのぞき込まれたその顔に、

この人ならすべて言ってしまえる。

そう思った。


出されたスコッチを一気に飲み干し、話し出す。

S「俺、同棲してる彼女がいるんですよ。なんかもう結婚確定、みたいな感じで。俺ももういい年だし、理想高くもっちゃいけないって分かってるんですけど。でも、なんだろう、なんか満たされない。なんか物足りない。どうすればいいっすかね。」


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