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惑星ミラーミラー

第3章 〜新たなる相棒~

(1)


「ヤだな……、日課みたいになってる……」


寝起きのシャワーを浴びたあと、軽く自慰をしてしまう



ふぅっ、とため息をついた瞬間、突然バスルームの扉が開いた!


「……えっ!」


全裸で無防備なソニアの前に、銀色に鈍く光る人を模した姿が現れた!


メカニカルなアンドロイド!



「ぎゃぁぁアアアッッッ!!!」


思わずソニアは金切り声をあげた!


今では一見すると人間と変わらないヒューマノイドロボットも街ですれ違うくらいの時代、このようなレトロクラシックな機械人形は歴史博物館にでも行かなければ拝めないだろう


銀色のアンドロイドは二足歩行ではあるものの、胴体、腕などはツギハギだらけ、適当なパーツをゴチャまぜに組み合わせた即席の仕上がりだった


「な、なに!! コイツッ!?」


残念ながらヒートガンは玄関に置いたままなのだ


シャンプーのボトルを投げつけ、掛けてあったタオルを掴んでセンサーであろう正面に被せる


そのすきにソニアはアンドロイドの横をすり抜けて玄関まで駆ける!


ヒートガンを手にした瞬間、すでにタオルを剥がしたであろうアンドロイドが廊下にまで出てきていた!



ヒートガンの電熱を上げていく!


MAXになるまで待っていられなかった


「くらえッッ!!!」


「待て、待て、待て、待て、待て!!」


アンドロイドは人間のように両腕を上げて降参するようなポーズをとった


「……え?」


「え? …じゃねーよ!テメー、相棒を殺す気かッッ!?」



「……」


「……」



「……まさか……A-11(エーイレブン)?」


脱出ポッドに組み込まれていた自律システムA-10(エーテン)の後継システムか


「他に誰が居るんだよッッ!?」


「……その言語処理……何とかならないの?

 下品だし……、それにその見た目……

 もうちょい何とかならなかったの?」


「言語処理は上手く引き継げなかったんだ!

 外観は時間が無さ過ぎなんだよッッ!」


ソニアの新しい相棒はめちゃくちゃ口が悪くなって現れたのだった……


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