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惑星ミラーミラー

第3章 〜新たなる相棒~

(2)

眼の前の無機質な簡易アンドロイドはソニアの前に立ちはだかり、じっくり全身をスキャンする


「……なによ」


「ソニア? アンタまた乳が下がってきてないか?」


「なっ!? いつのデータと照合してるんだよッッ!?
 命令!直近10分間の映像データをデリート(消去)!」



「……わかった、わかった

 それよりここを捜すのは簡単だったけど、オレは入る前に何度もノックしたんだぜ?
 反応がないから仕方なく入室したんだ
 何やってたんだよ」


ソニアは赤面して身体を拭き始めた


「シャワーを浴びてたんだ!ノックの音は聴こえなかったんだよッッ!」




ソニアはドリアを復元させて簡単な食事を摂りながら、エーテンからエーイレブンの引き継ぎ内容を確認していった



「……なるほど、システム全体に問題点は無さそうね、でもアンタのボディは色々と不便すぎる、通信施設を目指しながらバージョンアップできるパーツを探しましょう」


「そうしてくれると助かる、なんせいつギア噛みしてもおかしくないからな!
 人造皮膚にして、顔もイケメンにしてくれ!」


「……アンタがイケメンになってどーするつもりよ……」



ソニアは呆れながら食事を終えた



ふたりは職員寮を出ると昨日の物流センターのコントロールルームへ戻る


さすがに放射能濃度が昨日同様に高い


到着するまでの地下通路での宇宙服は必須だ


地表に近づくほど危険だが、通信施設も地表近くにあるため仕方がない


だが物流センターの通信施設はあくまで遠距離の施設同士を結ぶレベルであり、衛星軌道上の宇宙船に連絡を取れるものではなかった…


「……仕方ない……、少し距離があるけど宇宙エアポートまで足を伸ばすしかないね」


「……だな! ここで得られる情報はここまでだ! でもどうする?宇宙エアポートまで行くには氷の暴風雨の上を進むか、未知の地下に潜って進むしかないぜ?」



「どちらにしてもリスクは高いよ、地下からいこう!放射能濃度も低いでしょ」


ふたりはいちど職員寮に戻り、数日分の食料を集めて身支度を整えた……


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