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惑星ミラーミラー

第4章 〜商業ブロック〜

(3)

ソニアはいちどステーションホテルに手荷物を置いて、あらためて通りに出た


端末を開く

タブレット端末は大きすぎるので身軽なスマホサイズの端末を操作する


事前にエーイレブンが街の情報データベースへの接続を完了させてくれている


「武器商人が表だって商売してるとは思えないケド……」


ソニアは店舗検索をかけてみるがやはり出てこなかった

ワードを変えてみても同じだ


「ガンショップも無いってんだから平和な星だったんだねぇ……、

 イヤイヤ!あんなデカぶつの機竜が周辺に居るくらいなんだ!なにか討伐用の武器があるはずよ!」


個人の自衛権ではなく、集団なら?


街の自警団か、退治を生業とするプロ


でなければ軍隊か……




軍隊ならこの街のブロックではないだろう

別の大きな空間を軍事基地に据えるはずだ


てなると、やはり小規模の攻撃部隊が街に駐留しているか……



それならば商業施設向けのデータベースには記載されないかもしれない


ソニアは移動用の〈アシ〉を捜すことにした…





ガーーー!  ガーーー!



ようやく見つけたのはスケートボードだった


ソニアは街の通りを駆け抜けていく


少し息が上がる……



「……おかしいなぁ……昔はもっと動けたんだけど……、やっぱりもぉ若くないか……、残念残念」


ひとつの施設の前で足を止める


「アモルフィス警備会社」


ソニアは門を飛び越えて侵入した


警備会社はいくつか当たってみたものの、それらはすべてガードマン程度の会社だった


ただ、ここの駐車場にはワンボックスカーなどに紛れてジープタイプのオフロードカーも混ざっていた


ソニアはそれに期待したのだ


ドアは施錠されていたが、思いっきり蹴飛ばしたらすぐに開いた


受付カウンターの横を抜けて、奥の部屋に入っていく


倉庫、更衣室、そして待機所のような場所があった


壁にはグラビアのポスターが貼られている


廊下の反対側、駐車場へすぐに抜けられるスタッフオンリーの場所がある


「………ビンゴ!」


部屋の壁はライフル、肩掛けミサイル、グレネードランチャーなど様々な武器が並べられていた






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