惑星ミラーミラー
第5章 〜謎のプラント〜
(4)
いちばん奥のほうまでソニアが足を運んだとき、突然外へ通じる通路がぷしゅ!と音を立てて開いた
外から収穫用のコンテナを乗せたオートロボットが現れた
彼らは四輪の小さなタイヤを動かして、狭い圃場の通り道を進んでいく
「……来たな」
ソニアは身を隠してロボットのあとをつける
隣の建物へ移動していく
ここはキウイフルーツの圃場だ
ロボットが何かを花に付けている
「……なにやってんの?
ああ、人工授粉? マメなことやってんのね」
どうやら事前に採取してあった雄の苗木から花粉を保存しておいたものを、いま改めて雌樹の花に吹き付けているらしい
授粉が終わったものは赤いテープを巻かれ、印が残された
よく見ると周りの花にも赤いテープがたくさん巻かれている
「……花が次々と開花するたびに人工授粉させてんのね
やってるロボットもすごいけど、システムを入力した人間もタイヘンね……」
ソニアはエーイレブンに連絡をとる
「エーイレブン聴こえる? 私はいま奥から二番目の建物F棟よ、オートロボットが現れたわ!
私はこのまま跡をつけるわ!」
通信を切ってあたりを警戒しようと後ろを振り向いたとき、ソニアの目の前に別のオートロボットが現れた!
「しまったッ! もう一体ッ!?」
ソニアは立ち上がろうとした瞬間、建物の梁に頭を強く打ってしまい、気絶してしまった……
一時間後、
エーイレブンがF棟に到着したときには既に誰も居なかった
「……跡をつける、って言ってたけど……
大丈夫かね?」
エーイレブンは一旦待機せざるを得なくなり、隠れられるスペースを求めて来た道を戻っていった
いちばん奥のほうまでソニアが足を運んだとき、突然外へ通じる通路がぷしゅ!と音を立てて開いた
外から収穫用のコンテナを乗せたオートロボットが現れた
彼らは四輪の小さなタイヤを動かして、狭い圃場の通り道を進んでいく
「……来たな」
ソニアは身を隠してロボットのあとをつける
隣の建物へ移動していく
ここはキウイフルーツの圃場だ
ロボットが何かを花に付けている
「……なにやってんの?
ああ、人工授粉? マメなことやってんのね」
どうやら事前に採取してあった雄の苗木から花粉を保存しておいたものを、いま改めて雌樹の花に吹き付けているらしい
授粉が終わったものは赤いテープを巻かれ、印が残された
よく見ると周りの花にも赤いテープがたくさん巻かれている
「……花が次々と開花するたびに人工授粉させてんのね
やってるロボットもすごいけど、システムを入力した人間もタイヘンね……」
ソニアはエーイレブンに連絡をとる
「エーイレブン聴こえる? 私はいま奥から二番目の建物F棟よ、オートロボットが現れたわ!
私はこのまま跡をつけるわ!」
通信を切ってあたりを警戒しようと後ろを振り向いたとき、ソニアの目の前に別のオートロボットが現れた!
「しまったッ! もう一体ッ!?」
ソニアは立ち上がろうとした瞬間、建物の梁に頭を強く打ってしまい、気絶してしまった……
一時間後、
エーイレブンがF棟に到着したときには既に誰も居なかった
「……跡をつける、って言ってたけど……
大丈夫かね?」
エーイレブンは一旦待機せざるを得なくなり、隠れられるスペースを求めて来た道を戻っていった