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惑星ミラーミラー

第6章 〜謎の生存者〜

(5)

数分後、フレッドが頭をタオルで拭きながら、部屋に戻ってきた


「わぁっ!? パンツくらい履きなよ!」


「……あ、ごめん……ずっとひとりだったから」


ソニアは小柄な少年がそそくさとベッドのあった小部屋に走り去ったのを見て


“まだ、子どもなんだなぁ…”

と思った


新しいインナー姿になってフレッドは戻ってきた

やはり宇宙服用のインナーシャツでぴっちり身体に密着している


肩や、腕、そして脚はとても細い

いかにも子どもな体型だ


つい密着した薄手のシャツ姿の少年を見ていると、その腰からお尻にかけての曲線に見とれてしまう


今にも折れそうな腰つきにぷりっとした小ぢんまりなヒップ


“……”


ソニアは黙り込んでしまう


“……いやいや、子どもに刺激されてどーするんだ!?  ここまで欲求不満なの?”


ソニアは顔を赤らめながら、深いため息をついた


「……ところで……、わたし植物プラントに残してきた仲間に連絡を取りたいんだけど?」


フレッドはキッチンから飲み物を用意して、ひとつをソニアに手渡した


受け取るとき、正面からフレッドの身体を見てしまう


少し浮いたようなあばら骨、のっぺりしたお腹、そして…

ちょっとふくらみのある股間



ソニアは小さく「アリガト」とだけ言うのが精一杯だった


“……こ、子どもだけど……やっぱり有るよね”


密着した生地はそこに生殖器官があることを誇示していた



「今からの時間は植物プラントも暗くなるよ、夜時間に設定されているから……
 それに……夜はいろんな虫たちが来るから、母さんからはあまり宇宙船から出るな、って言われてる…」


そう言われてソニアは自分が持っていたブラスターを落としたことに気がついた


「……わたし、ブラスター銃を持っていたんだけど……ここに持ってきてる?」


フレッドは首をかしげた


「……ここに連れてきたのは収穫ロボットなんだ、ぼくはこっちのブロックで初めて見たんだけど、武器は持ってなかったよ」


ソニアは仕方ないと諦めた

朝まで缶詰状態になってしまった…


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