惑星ミラーミラー
第10章 〜忘却の星〜
(3)
ソニアが帰還し会社への報告書をまとめる
会社の見解では、シグナルが発せられたとき既に発電所の放射線は臨界点を越えており、非常な危険な状態であったという
それは現地まで足を運んでアクセスした履歴を持ち帰って初めてわかったことだ
幸いにて人的被害も出なかった
ソニアには高額の報酬が振り込まれた
それは結果論ではあったが、氷の惑星を溶かすことにより惑星改造テラ・フォーミングされたことによりミラーミラーは生まれ変わった
発電所の真上はさすがに放射線汚染され隔離されたが、惑星全体の汚染は微量な数値だったのだ
アモルフィス社は10年以上の年月をかけて、惑星を再開発する
もちろん隔離された場所は今後も隔離されたままだろう
だが溶け出した氷の下からは大地が姿をあらわす
惑星全体には爆発した施設だけでなく、星全体に残された廃棄施設があったようだ
そこの植物プラントからは様々な植物が施設を飛び出していった
惑星は生まれ変わった姿を見せようとしている
いや、この星の進化は止まらない
これからの未来にも想像し得ない可能性が広がっているのだから
ひとつ不満を漏らしたのは、相棒のアンドロイドA-11(エーイレブン)だ
ソニアの要望で高級アンドロイドにバージョンアップしてもらったものの、そこにはソニアの個人的な趣味のシステムが組み込まれた
惑星ミラーミラー同様に、相棒のアンドロイドも愛玩ドロイドとして生まれ変わり、新しい姿を手に入れたのだった
そのことをエーイレブンはグチグチと攻め立てた
「愛してるよ、イレブン!」
「うるせぇ!」
ふたりからすれば、今の楽園ミラーミラーは知らぬ惑星であり、
自分たちが知っているミラーミラーはすでに誰の記憶にも残らない忘却の星なのだ
惑星ミラーミラー
それは忘れられた星
〈おしまい〉
ソニアが帰還し会社への報告書をまとめる
会社の見解では、シグナルが発せられたとき既に発電所の放射線は臨界点を越えており、非常な危険な状態であったという
それは現地まで足を運んでアクセスした履歴を持ち帰って初めてわかったことだ
幸いにて人的被害も出なかった
ソニアには高額の報酬が振り込まれた
それは結果論ではあったが、氷の惑星を溶かすことにより惑星改造テラ・フォーミングされたことによりミラーミラーは生まれ変わった
発電所の真上はさすがに放射線汚染され隔離されたが、惑星全体の汚染は微量な数値だったのだ
アモルフィス社は10年以上の年月をかけて、惑星を再開発する
もちろん隔離された場所は今後も隔離されたままだろう
だが溶け出した氷の下からは大地が姿をあらわす
惑星全体には爆発した施設だけでなく、星全体に残された廃棄施設があったようだ
そこの植物プラントからは様々な植物が施設を飛び出していった
惑星は生まれ変わった姿を見せようとしている
いや、この星の進化は止まらない
これからの未来にも想像し得ない可能性が広がっているのだから
ひとつ不満を漏らしたのは、相棒のアンドロイドA-11(エーイレブン)だ
ソニアの要望で高級アンドロイドにバージョンアップしてもらったものの、そこにはソニアの個人的な趣味のシステムが組み込まれた
惑星ミラーミラー同様に、相棒のアンドロイドも愛玩ドロイドとして生まれ変わり、新しい姿を手に入れたのだった
そのことをエーイレブンはグチグチと攻め立てた
「愛してるよ、イレブン!」
「うるせぇ!」
ふたりからすれば、今の楽園ミラーミラーは知らぬ惑星であり、
自分たちが知っているミラーミラーはすでに誰の記憶にも残らない忘却の星なのだ
惑星ミラーミラー
それは忘れられた星
〈おしまい〉