無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「明日は明日の風が吹くの、心機一転、また、巻き返そぉーよ」
　彼女は進一に顔を近づけて言う。純子は進一に体を密着させると、彼の口に軽くキスしてから顔をわずかに離す。

「きょうは何もかもあたしが忘れさせてあげるわ」
　彼女がそう言い終えると、開始のゴングが鳴り響く。彼女は進一に何度もキスを浴びせる。
　その後はお決まりの展開になる。彼女は隠していたストッキングで彼の手首を後ろにさせて縛り上げる。
「もう抵抗しないのね？」
　そう言って彼女は笑う。
「きみって、こういうの好きだよね？」
　彼は彼女から軽蔑されたようで、頭の中が真っ白になった。
「違うよ、僕はこんなの好きなわけないさ。きみに合わせてやってるんだぞ」
「フフフ、やせ我慢して。良く言うわよね……　もう、こんなにここは元気にさせてるくせに」
　彼女はさらに進一をあおる。彼女は手を進一の下腹部に移動させていくだけで、彼の呼吸と心臓の鼓動が速くなる。
　彼と彼女は高め合い、やがて、クライマックスを迎える。二人は相手の顔を見つめ、明日も、あさっても、永久に何度でも、今日と同じクライマックスを迎えられる喜びを感じた。こうして、二人は力を合わせ、励まし合い、支え合って、どんな困難な壁も乗り越えられる気がした。
　その時間、天界から8ピッドが役所の屋上に降臨した。やがて、8ピッドが二人の前に現れるとは彼らは思いも掛けなかった。