機動戦士ガンダム🎄☃戦場のメリークリスマス🎄☃
第8章 ブラッククリスマス
「あのブースターパーツはあたいが作ったんだぞ〜」
見事なアスナロの活躍と拍手喝采に感動して泣いてしまいそうなので、ミントはあえて大きな声で自分の偉業をアピールする。
「やったわね。お疲れ様」とリリカがとびきりの笑顔でカラテを労うが・・。
「コメット・・コメットが危ないんだ」
カラテはアスナロを旋回させるとブースターを全開にしてコメットの気配に向かって翔んだ。
「コメット、コメット〜」
カラテは必死に呼びかけるが、遅かった。
ドクトル上級特尉の作戦は失敗に終わった。
不完全なサイコシステムに支配されたコメットは魂を奪われて暴走を起こした。凶悪なサイコウェーブを放って常人離れした力で暴れるコメットにドクトルも兵たちもコクピットから叩き出された。
格納庫を破壊して、叩き出した兵たちを踏み潰し、Gサイコは狂った大魔神のように暴れ始めた。
「し、死にたくない、助けてくれ、助けて〜」
間一髪で一命が助かったドクトルは瓦礫に埋もれて涙を流して震えていた。目の前で部下の兵が踏み潰された恐怖で失禁もしている。
自らの無責任で愚かな行為がこのような惨劇を起こしたことなど理解もできずに、ただ自分が、自分だけは助かることを祈って震えて泣いている。
かくも愚劣で憐れなこの姿が上級特尉ともあろう者の姿なのだ。
「何という愚かなことを」
ピルスマン司令官は決して使ってはならない禁断のサイコシステムの発動に憤り拳を握りしめた。
使ってはならない前に製造自体禁止事項であるのに隠れて密造していたとは、それに気付けなかった自分に対しても憤りを感じている。
療養中のブライアン大尉とて同じ思いで唇を噛んで握った拳を震わせている。
「コメット、そこにいてはいけない。それは、お前の生命を全て吸い尽くす悪魔のシステムだ」
カラテの必死の叫びも今のコメットには届かない。自分を助けに来たアスナロさえもコメットの目には憎むべき敵としか映らない。
サイコシステムに憎しみを増幅されたコメットにはジオンも連邦も関係なく、目に映る全てが憎むべき敵なのだ。
「レオンさんを殺した悪魔たちめ、一人たりと許しはしない」
サイコシステムはなおもレオンの最期を幻影としてコメットに見せつけて憎しみを増幅させる。
「悪魔たちに天罰をくだす。レオンさんと同じ苦しみを味わいながら地獄に墜ちなさい」
見事なアスナロの活躍と拍手喝采に感動して泣いてしまいそうなので、ミントはあえて大きな声で自分の偉業をアピールする。
「やったわね。お疲れ様」とリリカがとびきりの笑顔でカラテを労うが・・。
「コメット・・コメットが危ないんだ」
カラテはアスナロを旋回させるとブースターを全開にしてコメットの気配に向かって翔んだ。
「コメット、コメット〜」
カラテは必死に呼びかけるが、遅かった。
ドクトル上級特尉の作戦は失敗に終わった。
不完全なサイコシステムに支配されたコメットは魂を奪われて暴走を起こした。凶悪なサイコウェーブを放って常人離れした力で暴れるコメットにドクトルも兵たちもコクピットから叩き出された。
格納庫を破壊して、叩き出した兵たちを踏み潰し、Gサイコは狂った大魔神のように暴れ始めた。
「し、死にたくない、助けてくれ、助けて〜」
間一髪で一命が助かったドクトルは瓦礫に埋もれて涙を流して震えていた。目の前で部下の兵が踏み潰された恐怖で失禁もしている。
自らの無責任で愚かな行為がこのような惨劇を起こしたことなど理解もできずに、ただ自分が、自分だけは助かることを祈って震えて泣いている。
かくも愚劣で憐れなこの姿が上級特尉ともあろう者の姿なのだ。
「何という愚かなことを」
ピルスマン司令官は決して使ってはならない禁断のサイコシステムの発動に憤り拳を握りしめた。
使ってはならない前に製造自体禁止事項であるのに隠れて密造していたとは、それに気付けなかった自分に対しても憤りを感じている。
療養中のブライアン大尉とて同じ思いで唇を噛んで握った拳を震わせている。
「コメット、そこにいてはいけない。それは、お前の生命を全て吸い尽くす悪魔のシステムだ」
カラテの必死の叫びも今のコメットには届かない。自分を助けに来たアスナロさえもコメットの目には憎むべき敵としか映らない。
サイコシステムに憎しみを増幅されたコメットにはジオンも連邦も関係なく、目に映る全てが憎むべき敵なのだ。
「レオンさんを殺した悪魔たちめ、一人たりと許しはしない」
サイコシステムはなおもレオンの最期を幻影としてコメットに見せつけて憎しみを増幅させる。
「悪魔たちに天罰をくだす。レオンさんと同じ苦しみを味わいながら地獄に墜ちなさい」